純恋〜スミレ〜【完】

「目開けて」


「……うん」


恐る恐る目を開けると、右手の薬指に指輪がはめられていた。


シルバーの小さなダイヤが埋め込まれているシンプルな指輪。


夢で見たのと全く同じ指輪だけど、状況が違う。


よかった……。


ホッと胸を撫で下ろす。



「……――優輝、ありがとう!!大切にするから」


だけど、すぐにハッとして息を飲んだ。


自分でも気付かぬうちに、夢と同じセリフを口にしていたから……。