純恋〜スミレ〜【完】

「……――早かったな?」


チャイムを押すと、優輝が顔を出した。


3日振りに見た優輝の顔はどこか疲れているようで。


あたしは思わず首を傾げた。



「寝不足?珍しく目の下、クマできてるよ」


「今日が楽しみで寝れなかった」


「絶対、嘘!!」


「俺、これでも受験生だから。最近、毎日徹夜で勉強してんだよ」


そう言って笑う優輝はあたしの腕をそっと掴んだ。



「寒いだろ?早く入れって」


あたしは優輝に導かれるように、玄関に足を踏み入れた。