純恋〜スミレ〜【完】

駅前でケーキや二人分の夕飯を買って優輝の家に向かう。


頭の中で組み立てた今日の予定。


18時に優輝の家に着いて、二人だけのクリスマスパーティをして。


帰りはタクシーを呼んで家に帰る。


そうすれば、優輝を一歩も外に出すことなくこの日を終えることができる。


あの夢は、外に出なければ起こり得ない。


今日を無事に乗り切ることが出来れば、


きっと大丈夫……――。


それはただの気休めで確信はない。


だけど、もし。


もし万が一のことがあれば、覚悟は出来ている。



あたしが何としてでも優輝を守って見せる。