普段と変わらぬ部屋。


物が多くてゴチャゴチャしてて、お世辞にも綺麗とはいえない。


だけど、ここに帰ってくるとホッとする。


あたしだけの城。


もしかしたら、今日で最後になるかもしれない。


あたしはこの光景をまぶたに叩きこんで、階段を下りていった。