「今読んじゃダメなの?」


「うん。明日読んでほしいんだ」


「了解!!ていうか、純恋に手紙もらうの小学生以来かも。たまには手紙もいいね。なんか嬉しい」


「昔はよく手紙交換してたよね」


「そうそう。交換日記とかもしてたじゃん!!だけど、それが原因でよく喧嘩もしたよね」


「そうだっけ?」


「そうだっけ?じゃないから!!純恋が書き忘れること多いから、あたしが2日続けて書くことも多かったじゃん」


「あー……、確かに。あの時はごめんね」


両手をパチンっと合わせて謝ると、ナナはニコッと柔らかい笑みを浮かべた。