純恋〜スミレ〜【完】

この間、朝一番で職員室に行った時、先生は机に伏せて眠っていた。


誰もいない職員室に響き渡るほどの大音量のイビキ。


ドン引きしながらも何気なく先生に近付いて行くと、


≪~生徒とのコミュニケーションの取り方~好かれる先生になる方法≫


なんて本が先生の机の上に置いてあるのを発見してしまった。


その本には何枚もの付箋が貼ってあって。


相当熱心に研究しているみたい。


いつも、生徒に悪口を言われても『全然平気』って顔をしてるのに。


『俺はお前らと仲良くなりたいわけじゃない。ただ、給料をもらう為に、お前らに嫌々勉強を教えてるんだ』


なんて嫌味を言うくせに。


そうして、どんどん敵を作っていく先生。


ホント素直じゃないんだから。


少し前のあたしみたい。