その度に、優輝の笑顔を思い浮かべる。


あの太陽のように眩しい笑顔を、あたしが守って見せる。


お兄さんだって、きっと、空の上から見守っていてくれる。


そう考えると、ほんの少しだけ強ばっていた気持ちが和らぐ。



ねぇ、お兄さん。


あたし、必ず優輝を守ってみせるから……。


あたしは風の音から逃れるように、布団をすっぽりと被った。