「……――純恋?」


「急にごめんね!!遊びに来ちゃった」


山城君のお見舞いを終えた足で優輝の家にやってきたあたし。


アポなし訪問したからか、優輝はほんの少しだけ驚いていたけれど笑顔で迎え入れてくれた。



「そういえばさ、クリスマスどこ行きたいか考えたか?」


優輝はホットココアをあたしに差し出しながらそう尋ねた。



タイムリミットはあと10日。


あの夢が現実になったとしたならば、あたしはあと10日しか優輝と一緒にいられないことになる。


あたしはホットココアを口に含んだ後、こう答えた。