結果が全てじゃない。 その過程も結果と同じくらい大切だから。 無駄な努力なんて、絶対にないって信じてる。 そうだ。 何も迷うことなんてない。 あたしが、 優輝を守るんだ……――。 「山城君、ありがとう。何か力が湧いてきたよ」 「いや、俺こそわざわざありがとう」 「今度は学校で会おうね」 「あぁ」 パイプ椅子から立ち上がって山城君に別れを告げた時、病室の扉が遠慮がちに開いた。