―――………


「なぁ、純恋。俺達やり直そうぜ?」


「……今更何言ってんの?」


「強がってるけどお前、俺のことまだ好きなんだろ?」


「何それ。うぬぼれないでよ」


徐々にクリアになる視界の先にいる茶髪の男。


アカマルをくわえながら話す男は達也だ。



そっか。


これは夢だ。


達也があたしに復縁を迫るわけがない。


別れてから一度だって連絡をよこしたことなんてないんだから。