「……――おい、テメェ。寝てんじゃねぇよ」 部屋のベッドに横になると同時に、優輝は目をつぶって眠ってしまった。 体中が熱を帯びていて、息苦しそう。 そんな優輝を呆れた表情で見下ろした後、大悟君の視線がこっちに動いた。 「コイツのこと、アンタに頼んでいい?」 「えっ……」 「優輝と何があったのかは知らねぇけど、コイツのこと嫌いになんないでやってよ」 優輝の前での態度とまるで違う大悟君に面食らいながらも小さく頷く。