純恋〜スミレ〜【完】


あたしと優輝は、大悟君の車で優輝の家まで送ってもらうことになった。


高級車だけあって、揺れがほとんどない。


もちろん大悟君の運転技術もあるだろう。


黒いレザーシートに座ると、体が埋もれてしまいそうなほどで。


優輝はそのシートに体を預けて、目をつぶっている。


車内に響く洋楽の最新曲。


心地いいビートに耳を傾けていると、運転席の窓がわずかに開いた。