純恋〜スミレ〜【完】



「……――!!」


その時、あたしの目はベンチに釘づけになった。


ベンチに腰掛けて、前かがみになっている男の子。


その手には空き缶らしきものが握られていて。


昨日と全く同じベンチに座って、同じ格好をしている優輝。


足元には数本の空き缶らしきものが置いてある。



いつから。


いつからそこで待っていたの……?



「……優輝……」


名前を口にした時、ドクンっと心臓が震えた。