それから数分後。
≪ブーッブーッブーッ≫
優輝が携帯をポケットにしまったタイミングで、あたしの携帯が3回震えた。
自意識過剰かもしれない。
だけど、不思議と確信めいたものがあった。
そのメールが優輝からのものであると。
――――――
≪from 優輝≫
今、純恋との想い出の場所にいる。
ここに来れば、純恋に会える気がして。
いるはずないって分かってんのに、バカだよな。
でも、どうしようもなく会いたいんだ。
俺、純恋に会いたくて仕方ない……。
――――――
そのメールに胸が締め付けられて、息が苦しくなる。