「……んっ……」


目を開けると、辺りは真っ暗で。


PM7:23


ベッドの上からテーブルに手を伸ばして、携帯を掴むとそう表示されていた。


お昼前にここに来たってことは、もう9時間近くも優輝と一緒にいるということになる。


それなのに、一緒にいる時間はあっという間で。


気持ちよさそうに眠っている優輝の腕から逃れるようにベッドから降りて、手探りで着替えを探して身につける。


「……トイレ行ってこよ」


優輝を起こさないように部屋を出ると、2階の角にあるトイレに向かった。