「上等」


挑発的な笑みを浮かべる優輝の整った顔にそっと手を伸ばすと、優輝はあたしの手を掴んで床に押し付けた。


「いつまで余裕でいられんの?」


「最後まで余裕だよ」


「へぇ……。楽しみだな」


そんなの嘘。


もう、余裕なんてないよ。


ドS全開の優輝に心臓がはち切れんばかりに大暴れしてる。



「……――優輝、しよ?」


優輝の整った顔が近付いてくる。


あたしは受け入れるように、そっと目を閉じた。