「仲直りできてよかったな」


「うん!!」


優輝の家に遊びに来たあたしは昨日の出来事を話した。


優輝はフローリングの床にぺたりと座りこむあたしの頭をガシガシと撫でる。



「なぁ、純恋の妹って一年の白石叶恋だよな?」


「うん!ていうか、叶恋って学校でどんな感じなの?結構モテる?」


「モテるんじゃね。三年でも叶恋ちゃんのこと可愛いって言ってる奴何人かいるし」


「マジで~?優輝の友達と叶恋が付きあったらWデートできるね!!」


「Wデート?」


「そう!!4人で遊びに行ったりしたいなぁ。遊園地とかよくない!?」


「俺は嫌」


ベッドに腰掛けていた優輝はポツリと呟くと、フローリングの床に腰を下ろした。


そして、あたしの肩を掴んでグイッと自分の方に引き寄せる。


「……何で嫌なの?」


「二人っきりじゃないと、こういうことできないだろ?」


「……――んっ……」


優輝の言葉と同時に唇を塞がれる。


肩に感じる優輝の大きな手の平は徐々に腰のあたりにさがっていく。