「今日はホントごめんな」 「ううん、いいの」 家の近くの公園にやってきたあたし達はどちらともなく青いベンチに腰掛けた。 大好きな優輝と一緒にいるのに、頭の中にあるのは叶恋のこと。 ちゃんとヒロさんのところにいけたかなとか、 携帯とか財布とか、ちゃんと持って家を出たのかな……とか。 叶恋の泣き顔が頭から離れない。