純恋〜スミレ〜【完】

「お姉ちゃん……もし悩んでることがあるなら、お姉ちゃんも一緒に海に行かない?少しは気分が晴れるかも」


「海……?いくわけないでしょ」


「ヒロもお姉ちゃんがくれば喜ぶよ?」


「何であたしがいくとアンタの彼氏が喜ぶのよ」


「ヒロ、よく言ってるから。お姉ちゃんのこと可愛いって」


「……何それ」


「あたしと違って大人っぽいし、色気があるって。ヒロってばいつもお姉ちゃんのこと褒めるんだ。あたしのことは何も褒めてくれないのにさ」


叶恋の言葉に、頭の中で何かが音を立てて崩れた気がした。


何とかせき止めていた感情が喉の奥からせり上がってくる。