純恋〜スミレ〜【完】

何から話そう。何て言えばこの子を傷付けないで済む?


部屋に入ってベッドに腰掛けながらそんなことを考える。


「ねぇ、お姉ちゃんがこの前買ったワンピ一日だけ貸してくれない?」


「嫌」


「えー、ケチ。汚さないから~。お願い!!」


「嫌だって言ってんでしょ。こないだ貸したシャツに染みつけたのどこの誰よ」


「ごめーん。じゃあ、買いとる!!半額でどう?」


「だから、嫌なものは嫌なの。アンタってどうしていつもそうやってしつこいのよ」


「だって、お姉ちゃんセンスいいんだもん。あたし、服のセンスないし?だから、お姉ちゃんの貸してほしいの~!!」


「何でもかんでも真似しないでよ。アンタのそういうところ、ホントウザいから」