「……ただいま」
「お姉ちゃん~!!おっかえり~!!!待ってたよ~」
玄関の扉を開けると、階段を駆け下りてきた叶恋があたしの腕に自分の腕を絡み付けてきた。
「何?暑苦しいんだけど」
「フフフッ。実はね、ヒロからさっき電話があって、今から海に行こうって誘われたの~。でね、髪の毛アップにしてほしいんだよね」
「……海?」
「そうなの!!叶恋がずっと前から行きたいって言ってたのを、ヒロってば覚えててくれてさぁ~!!超嬉しい!!」
「……――ちょっと来て」
「……お姉ちゃん?」
「いいから!!」
あたしはニコニコと嬉しそうに笑う叶恋の腕をグイッと引っ張り、自分の部屋に連れてきた。



