純恋〜スミレ〜【完】


「ねぇ、どうする?妹には幸せになって欲しいでしょ?」


黙っているあたしを見て『OK』だと解釈したのか、ヒロさんは「行こうか」と言って歩き出す。



もう、我慢の限界。



あたしは肩にかかるヒロさんの腕を思いっきり振り払うと、両手で力いっぱいヒロさんの胸を押した。


「アンタみたいな男、叶恋に相応しくないんだよ!!」


「……ちょっ、純恋ちゃ……――」


大声で怒鳴ると、傍にいた通行人がギョッとした顔でこっちを見る。