純恋〜スミレ〜【完】


「……――ちょっと、待って!!」


歩き出そうとしたあたしの肩をガシッと掴むと、ヒロさんはニヤッと怪しい笑みを浮かべた。


「純恋ちゃんが今日一緒に遊んでくれるなら、もう叶恋を不安にさせるようなことはしないって約束するよ」


ヒロさんはすかさずあたしの隣に移動して、肩を組む。


そして、その手にギュッと力を込めてあたしの体を自分に引きよせた。



「交換条件ってことですか?」


「そう。悪い条件じゃないと思うけど」


「あたしがヒロさんと遊べば、叶恋を不安にさせたりしない……?」


「あぁ、約束するよ。もうキャバ嬢と連絡取り合うのもやめる」


ヒロさんはあたしの耳元で囁くように言う。