純恋〜スミレ〜【完】

ダメ、イライラが抑えられない。


ミルクティーを一気飲みすると同時に、ヒロさんはポケットに携帯をしまい込んだ。


「そろそろ出ようか?」


伝票を持って立ち上がったヒロさんの後ろをあたしは黙ってついて行った。



「ご馳走様です」


「どういたしまして」


店を出てもヒロさんに対する嫌悪感は拭いきれていない。


こんなことになるなら、一緒にお茶なんてしなければよかった。


ヒロさんと一緒に喫茶店にいたのはとても短い間だったのに、凄く嫌な気持ちになった。



叶恋のことを考えると……胸が苦しくなった。