夏休み最終日。 「おねぇ~ちゃ~ん~!!聞いてよ~~!!」 「……――ちょっと!!入ってくるならノックぐらいしてよ!!」 部屋に飛び込んできた妹の叶恋があたしに抱きついてきた。 「なに、どうしたの?また彼氏とケンカでもした?」 「ケンカじゃない!!」 「じゃあ、なんなのよ?」 「……――バクラ……」 「ハァ?」 「あたしに隠れてキャバクラに行ってたの!!」 「キャバ?」 「そう!!しかも、そのキャバ嬢と頻繁にメールしてたの!!ひどくない!?」 叶恋は興奮気味に話し始めた。