純恋〜スミレ〜【完】


「……――ゆう……き……あたし、もう……」


下半身のうずきに耐えかねてそう切り出しても、優輝は動かしている指を止めてくれない。


「言っただろ?俺がどれだけ純恋を好きか教えてやるって」


「も、もう……十分分かったから……んっ……!!」


「まだ足りない」


優輝の首にしがみついて、唇をギュッと噛み締める。


初めてなわけじゃない。


そこそこ経験もつんできた。


だけど、今までのどの相手としたエッチとも違う。


体だけじゃなく、心まで愛撫されているみたい。


全身に感じる優輝からの愛。


その愛に、何故か目頭が熱くなる。