純恋〜スミレ〜【完】

「俺がどんなに純恋が好きか教えてやろうか?」


優輝は唇を離すと甘い声で囁く。


あたしの心臓はこれ以上ないってほど激しく暴れ出した。


これから起こること。


それをあたしはもう何日も前からずっと望んでいたから。


優輝と……――


ひとつになりたい。



「どうやって?」


「体で」


フローリングの床に押し倒されて、背中にひんやりとした冷たさを感じる。


「……うん。教えて?」


うなづくと、優輝は再びあたしの唇を奪った。