「最後にひとつ教えてあげる。


あたしね??


全国と世界制覇してる


華季禰組の総長なの」



そう言ってあたしはお母さんの手を引いて

部屋を出た。


「大丈夫?お母さん」

「カッコよかったわよ。

彌嘉」

そうしてお母さんは

あたしに抱きついてきた。

「ごめんね??

辛い思いさせて。

でも、もう大丈夫だから。

安心してね??」


明日からは・・・・


父親に会わなくていいんだ。


この軽い気持ちを胸に

あたしは眠りに就いた。