あたしはしばらく

リビング前の廊下で

力なく座ってた。

そうしたら…

「彌嘉!?」

横から聞こえたのは…

お母さんの声だった。

「彌嘉!?何して…‼‼

その傷…。」

「あ――……。

親父に殴られちった」

そう言って

かすかに笑う。

「ごめん…。

お母さんが悪いのよね…。

ホント…

彌嘉の事傷つけてごめん」

そう言って

お母さんはリビングに入って行った。

あたしも続いて

リビングに入る。

「まだいたのか」

冷たい声と

冷たい目で

あたしを見る。

「彌嘉に…

何をしているの??」

さすがのお母さんも

本気でキレてる。