それから月日は流れ 旦那様が交通事故で亡くなった。 旦那様と言っても実の父親だ。俺はお嬢様の見ていないところで、ひとりでに泣いた。 でも、 二人きり。不謹慎だけれど、これで想い人と二人きり…。 ちょっとずつちょっとずつ、距離を縮めたいと思った。 だがやはり俺は馬鹿なようだ。結局、 彼女を傷つけることしかできなかったんだ。