「お疲れ様です、長谷川さん」




宇野くんが丁寧に頭を下げる。




「ありがとな、宇野くん。また愛人の面倒見てもらっちゃって」




優人さんは申し訳なさそうに宇野くんを見た。




「そんなことないです。俺も愛人くんと話せるの楽しいので」




宇野くんはニコッと笑った。




あ、そういえば確か宇野くんも…




「宇野くん!上田さんとの挙式は決まったの?」




あたしは優人さんに寄り添いながら言った。




そう。




宇野くんと上田さんは晴れてこの春、結婚することになったのだ。