線香花火

諦めかけたその時だった。




友達があたしの着ている体操服をグイっと引っ張り、





急に走り出した。





「ほら、走れ!!」





体育祭の練習でだいぶ疲れているはずなのに・・・。





友達はあたしのために、走ってくれた。




あたしも、アイツに会いたいがために無我夢中で走った。





不思議と疲れは感じなかった。





「ほら早よ行くで!!」





本当に嬉しかった。





そして・・・。






〝おっす~〟







たった3文字くらいだけど、この3文字を言えただけで、




あたしはこの日1日、幸せでならなかった。