……あぁ


なんだか…


玖音みたいだ‥



僕は少しだけ


目が潤んだ



「ママっ!!ねこちゃんかいたい!」


「…んー、困ったわね‥家は動物飼えないのよ?」


「やだぁーっ!!!」


「んー…」



女の子のお母さんは


困った顔で


僕をみていた



…仕方ない



「にゃーっ!!」


「きゃっ」



僕は女の子の


腕の中で暴れ


地面に飛び降りた



…ごめんね



僕は全力で


走り出した