「そやなぁ、猫らしくないんや」


「えっ」


「猫にしては‥雰囲気がちゃう。それに、賢すぎや」



柏は僕の


頭を撫でた



「いつから‥知ってた?」


「んー…最初っから、不思議には感じとったで?まぁ、確信したんは最近や」


「…鋭いね」


「普通やで?族を束ねる者として、当たり前や。玖音もそうやったやろ?」


「うん‥」



玖音…


今どうしてるんだろ‥



「なぁ、一つ聞いてもええか?」


「なに?」


「お前はなんで、生きてるん?しかも猫の姿で」


「‥それは……庵を、守る為」


「庵を‥?」



柏は眉間に


シワをよせた



僕は柏に


全てを話した