「…アイツが‥鎖南が、決めたんなら…俺は見守ることしかできない」


「なんで‥?」


「鎖南のせいで‥翆羽は潰されるかもしれない。鎖南は、どんなに謝っても許されない失敗をしたんだ」


「でも‥っ」


「これは翆羽のルールなんだ」


「…ルール?」



庵は僕の頭を


ゆっくりと撫でながら


口を開いた



「1、仲間は命懸けで守る」

「2、裏切り者を許さない」

「3、罪を犯したら必ず償う」

「4、愛される族でいる」

「5、一般人を傷付けない」

「6、仲間を危険にさらしてはいけない」



庵はゆっくりと‥


だけどハッキリ


僕に言う



「7‥以上のルールを破った者は、自ら責任をとること。……これが翆羽の7つのルール‥掟だ」


「おき‥て」


「鎖南は6番目の事を‥守れなかった。アイツは自分で‥責任を取らなくてはならない」