「リオンっ!!!」



その声に


俺と比奈は


視線を向ける



「庵、比奈。とりあえずここを出るぞっ」



玖音はリオンを


抱き抱えながら


そう言った



俺と比奈は


玖音の言葉に


頷き、


部屋から出ようとした



すると、


ドタドタと


尋常じゃないくらいの


足音が聞こえた



『警察だっ!!!無事か!!!??』



叫びながら入ってきた


警察に思わず


ビクッと身体が跳ねる



『んっ!!?無事なんだな、キミ達っ!!!その女の子は怪我人が!!!??』


「あ…はい‥」



玖音は


警察の勢いに


若干顔を引きつらせた