いや‥、 この部屋にいる 全員が… 動けなかった 「どーなってんだよ‥」 比奈が そう呟く 「…わからない……でも………」 比奈に続き 庵が口を開くが‥ 庵は何かを 感じているようだ… 「チッ…。なんなんだ」 父さんは 必死に身体を 動かそうとしていたが、 それはやはり無理だった 「っ!!!…リオン」 俺はリオンに 視線を向ける だが、 リオンは倒れたままだ 嫌だ‥ もう…… 大切な人を……無くすのは‥……