すると、 誰かに抱き上げられた 僕は少し 目を開ける そこにいたのは… 「浬音‥」 庵だった 「…っ」 「無理に喋るなっ」 庵の 唇の端から 血が出ていた 頬も少し 腫れている 「………ごめんな」 いきなり 庵に謝られた 僕は なんで謝るのか 聞こうとしたけど 声が出なかった 「……痛いんだよな…?………護れなくて、ごめん‥」 庵は優しく 僕を撫でた