僕等は野良猫





僕は


小さく微笑み


庵の額を


人差し指でついた



「音をちゃんと護って」


「‥はい…」



小さく


そう答えた庵に


僕は微笑む



とりあえず、


残りは


あの人のみ…‥



「……これで、終わり」



僕は微笑む



そんな僕の肩に


音が飛び乗った



「リオン」


「はい?」


「僕………できる気がするんだ」



という音の言葉に


僕は首を傾げる



「え?なにが?」


「…分かんない。なんだろうね?」


「……え?」



僕はまた


首を傾げる



だって‥


音が分からないのに


僕が分かるわけないです‥