庵の方へ行くと


音が倒れていた



「っ、音!!!」



音を抱き上げると


ゆっくりと


目を開けた



よかった…



「いたたた‥」


「大丈夫?」



音は


大きく深呼吸をした



「ふぅー‥。蹴り飛ばされちゃった」



音は


苦笑いをした



僕は音の額を


ツンッとついた



「…無理はダメです」


「はーい‥。でも、もう大丈夫っ」



ピョンッと


飛び降りた音は


ビューッンと


庵を殴っている敵に


噛みつきに行った



『っぁああ!!!!』



痛さに叫ぶ敵を


ふらつきながら庵が


殴った