僕は


玖音が闘っている敵に


ゆっくりと近づく



玖音と目が合い


微かに玖音が


笑った



僕は背後から


その敵に蹴りを入れた



ドスッ!!!

『ぐぅっ!!?』



倒れかけた敵は


なんとか踏ん張り


立っていたが、


玖音の拳が


顔面に綺麗に入った



『ぐぉっ‥』



敵はバターンッと


床に倒れた



「さすがだね、玖音」


「…リオン。お前は本当、背後を取るのが上手いな」



僕はニコッと


玖音に笑う



「俺は父さんの方に行く。お前は庵を頼む」


「了解っ」