「外にいた族も、中で殴り合いをしていたガキ共も………無駄に散ったぞ?」


「っ!!」



父さんの言葉に


庵の表情が


一気に揺らいだ



だけど、


玖音、リオン、比奈は


揺らぐことはなかった



「知ってんだよ。アンタに言われなくてもな」


「…ここに来た者は、それを覚悟の上で来ている」


「中途半端な思いで…来ていません」



比奈に続き


玖音とリオンが


そう言った



「つまり…。倒れる奴がいるのは、承知の上だと?」


「「あぁ」」



玖音と比奈が言うと


リオンも


強く頷いた