すると、


比奈がいきなり


笑い出した



「……」


「あー、マジいいタイミングだなぁ。音」



比奈はそう言うと


庵の前に


立った



「比奈?」


「庵は渡さねぇ。コイツは、俺等のだ」



比奈の言葉に


玖音とリオンも


庵を挟むように立った



「はぁ。無駄な関係ばかり築いて……」



父さんは


腕を組んだ



「その関係が……死を招くというのに」


「…何が言いたい」



比奈は


殺気を出しながら


父さんを睨んだ



「誰が計画したか知らんが。今、この場所で何人が消えたんだろうなぁ?」



父さんは


ニヤッと笑った