僕等は野良猫






僕はジーッと


眠る3人を見つめる



「…柏……。僕にはもう一つ……できる事があるかもしれない‥」



クルッと


後ろを向き


言葉だけをかける



「……またね‥」



僕は来た道を


また戻っていく


静けさの中にある


微かな威嚇



それが漂う部屋に


僕は足を踏み入れた



部屋の中には


強そうな人達と……龍雅永久



玖音は一歩


前に出た



「……父さん。もう、逃げられませんよ」


「ふっ。お前達が、私に勝てるとでも思っているのか?」


「……」



父さんの言葉に


比奈が飛びかかりそうになったが


それを玖音が止めた