僕等は野良猫






玖音は


そんなリオンに


小さく溜め息をつき


僕に視線を移した



「…危なくなったら、逃げるんだぞ‥音」



僕の心が


キュゥンとなった



「にゃーっ」



僕はそれだけ言い


玖音から


顔をそらした



「…行くか‥」



玖音の言葉に


皆が頷いた



でも、


僕はある違和感を


感じていた



さっきから少し‥、


ビリビリとした


鋭い空気があるんだ…



庵、比奈、玖音、リオンの


空気じゃなくて…‥


もっと…………


黒々しい空気だ‥