静けさが広がる夜



とても静かに


ひっそりと息をひそめた



「…ええか。これが最後だ」



静かに低く広がる


柏の声



月明かりに光る瞳は


とても強く‥鋭く


獣のような色をしていた



「…これが最後………今夜、終わらせる。消えていった者達の為にも」



誰もが待ちに待った日



柏と同じ強い瞳で


全員が頷く



「…決戦の時や…………全員……死ぬなよ」