僕等は野良猫





「リオン」



倉庫に戻ると


玖音が笑顔で


リオンの名前を呼んだ




「幸せそうでよかった」



僕は


凄く小さな声で


囁いた



「うん。幸せだよ」



リオンは


小さな声で言い


僕に笑顔を向けた




「リオン?」


「なんでもないよ、玖音」


「そうか。なら早く来いよ」


「うん」




リオンは


僕に視線を向け


また歩き出した