僕等は野良猫






「うん、そうだね…リオン」


「そうだよ。だから…‥‥今のその気持ち、忘れちゃダメだよ」


「うん。忘れない」




僕等は


ただただ小さく


笑いあった






「そろそろ戻ろっか」


「うん」


「あ、浬音?名前って…‥」


「僕から聞いたら、マズくない?」



リオンは


瞬きをし笑った



「忘れてた‥」


「しっかりしなよ、リオン?」


「はーい」



リオンは笑ったまま


僕を肩に乗せ


歩き出した