僕等は野良猫












リオンはフワッと



凄く優しい笑顔を



僕に向けた






「愛せる存在、見つけたんだね」





うん


見つけたよ



人間だった時に


玖音に感じていた以上の



『愛しいという存在』






「浬音。今は誰にも言えなくても…‥」



リオンは


僕を抱き上げる



「例え、長い時間が過ぎても……いつか言える時がくるよ」




フワッと笑ったリオンは


僕を抱きしめた