僕等は野良猫







「寂しいくせに…‥バカですね、浬音は」


「……」


「僕は『浬音』でもあるんですよ?貴方の寂しさくらい‥‥わかるよ」



…リオン…キミは本当に‥



「優しいね…‥」


「ふふっ。優しい『浬音』の、魂の欠片が‥あるから」



トントンッと


リオンは自分の胸を


指で叩いて笑った



「…綺麗になったね、リオン」


「浬音は…、随分可愛らしくなりましたね」


「う、うるさいっ」


「褒めてますからね?」




僕等は2人で


ひっそりと


話し続けた




…玖音の側にいてくれたリオン‥


笑顔が可愛いリオン‥



「キミにだけ…‥聞いてほしいことがある」



僕の…‥


誰にもいえない気持ち